歯科コラム

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噛むことについて

噛むことについて

私たちの体は、本来、汚染物質を排除し、体の中を自ら浄化する力、悪い所を治していく力などの、潜在的能力を備えています。
しかし、最近これらの能力が著しく低下しているように思われます。
これらの能力を低下させないために、又、高めるには、どうしたら良いか、歯科医の立場から考え、少しでも情報を発信できれば、と思います。

食物を口に入れ噛むと食物と唾液が混じりあい、唾液中のアミラーゼという酵素が食物中のデンプンを消化します。
次に胃の中の消化酵素が働く為の準備を整えますしかし、唾液が口の中で食物とよく混じりあわない前に飲み込んでしまうと、準備が整っていない胃で消化する為に、多量の消化酵素を使うことになります。

この多量な消化酵素の消費が、潜在酵素のもう一方、健康を維持する働きを持つ代謝酵素の量を減らし、又、消化しきれない食物が毒素となりアレルギー、成人病に大きく影響していることがわかってきました。

酵素

酵素とは,幾つかのアミノ酸が結びついたかたまりです。
現在約3000種が発見されています。酵素の種類は消化酵素・代謝酵素・食物酵素の3つに分かれます。
その内の消化酵素と代謝酵素は体内で合成され潜在酵素とも呼ばれ、その量は遺伝子で決まっているとも言われています。

代謝酵素を減らさないようにする為に

消化酵素と代謝酵素は体内で合成されますが食物酵素は食事を通して外から取り入れることができます。ただし酵素は熱に弱く 45 ~ 46 度の加熱で死んでしまいます。その為、食物酵素を多量に含む生の食材をお口の中でよく噛み、唾液の消化酵素と食材の食物酵素をよく混ぜ胃の中に送り込むことが、体内の潜在酵素の消費を減らししいては、本来、体を守る為に働く代謝酵素の量を十分に確保できるのです。
できるだけ、新鮮で、無農薬の果物、野菜をたくさん採り加工食品(熱処理により食物酵素が存在しない食品)をなるべく控え、バランスを整えたお口の中でよく噛み、食物酵素と消化酵素を時間をかけて混ぜ合わせ、胃の中へ導くことが、健康の第1歩と考えます。

二階堂歯科医院では、お口のバランスの崩れの治療のみならず、歯科人間ドックによりパーソナルな予防システムの確立、食事の面でも、生の食材をいかにうまく摂りこめるかのレシピや果物の活用方法も用意いてありますので、ご興味のある方は相談してください。

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